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「WordPressを更新してください」と言われても、簡単には更新できない理由

「WordPressを最新版にしてください」

サーバー会社から、そんな案内が届いたことはありませんか?

あるいは、

  • WordPressの管理画面に「更新してください」と表示されている
  • プラグインに更新通知が大量に出ている
  • PHPのバージョンが古いと言われた
  • セキュリティ上、更新が必要なのは分かっている
  • でも、更新ボタンを押してサイトが壊れたら困る

そんな状態で、何年もそのままになっているホームページも少なくありません。

最近はWordPress本体のセキュリティ問題も相次いでいます。

2026年7月には、WordPress本体の脆弱性を利用して攻撃につながる「wp2shell」と呼ばれる問題が話題になりました。WordPress公式でも、REST APIの問題とSQLインジェクションを組み合わせてリモートコード実行につながる脆弱性として修正が行われています。

さらに8月にはWordPress 7.1がリリースされました。

こうしたニュースを見ると、「うちのホームページも更新しないとまずいのでは?」と心配になる方も多いと思います。

ただし、古いWordPressをいきなり最新版に更新すれば、それですべて解決するというわけではありません。

むしろ、長期間更新されていないサイトほど、更新前の確認が重要になります。

「更新ボタンを押せばいい」ではない

WordPressの更新自体は、管理画面からボタンを押すだけです。

しかし問題は、その後です。

例えば、

  • WordPress本体が何年も前のバージョン
  • PHPも古い
  • プラグインが大量に古い
  • 更新されていないプラグインがある
  • 現在使っているテーマが古い
  • 独自にカスタマイズされている
  • オリジナルの制作会社がもう存在しない
  • 社内にWordPressを管理できる人がいない

という状態だった場合、「最新版に更新して終わり」にはならないことがあります。

更新した結果、

  • 管理画面が表示されなくなる
  • ページが真っ白になる
  • レイアウトが崩れる
  • フォームが動かなくなる
  • プラグインが動かなくなる
  • 独自機能が使えなくなる

といった問題が発生する可能性があります。

そのため、WordPressの更新では、「更新すること」より「安全に更新すること」のほうが重要です。

こんな状態になっていませんか?

次の項目に当てはまるものがあれば、一度ホームページの状態を確認したほうがいいかもしれません。

WordPressについて

  • WordPressを何年も更新していない
  • 現在のバージョンが分からない
  • 更新通知が大量に出ている
  • プラグインの更新が怖くて押せない
  • 更新するとホームページが壊れそうで放置している

PHPについて

  • 「PHPのバージョンが古い」とサーバー会社から言われた
  • PHPを変更したことがない
  • PHPのバージョンが何なのか分からない
  • PHPを変更するとサイトが壊れそうで触れない

管理体制について

  • ホームページを作った会社がなくなった
  • 制作会社と連絡が取れなくなった
  • 担当者が退職してしまった
  • 社内にWordPressを扱える人がいない
  • サーバー会社から「WordPressを更新してください」と言われたが、何をすればいいのか分からない

一つでも当てはまる場合、必ずしもすぐに専門業者へ依頼する必要はありません。

まずは現在のWordPress、PHP、プラグイン、テーマなどの状態を確認するところから始めてみましょう。

自分で更新するなら、まずバックアップ

自分で更新する場合、最初にやっておきたいのがバックアップです。

理想的なのは、「現在のサイトを丸ごと戻せる状態」を作ってから更新することです。

WordPressの場合、

  • WordPress本体
  • テーマ
  • プラグイン
  • アップロードした画像など
  • データベース

など、複数のデータが関係しています。

そのため、単純に「画像だけ保存しておけば大丈夫」というものではありません。

WordPressのバックアップ・移行用プラグインを利用する方法もあります。

例えば、All-in-One WP Migrationなどを使って、サイト全体をバックアップしておく方法があります。

ただし、サイトの容量やサーバー側のアップロード制限によっては、無料版だけでは移行できない場合があります。その場合は有料の拡張機能が必要になることもあります。

できれば「本番サイト」でいきなり更新しない

もう一つおすすめしたいのが、テスト環境を作ってから更新する方法です。

例えば、

  1. 現在のサイトをコピーする
  2. テスト用の環境に移す
  3. PHPを推奨バージョン変更する
  4. WordPress本体を最新バージョンに更新する
  5. プラグインを更新する
  6. 表示を確認する
  7. フォームなどの機能を確認する
  8. 問題がなければ本番サイトを更新する

という流れです。

WordPressのメジャーアップデートでは、互換性の確認が重要です。実際、WordPress 7.1の開発段階でも、公式にテスト環境での確認が推奨されていました。

特に古いサイトでは、いきなり本番環境で更新するより、テスト環境を作ったほうが安心です。

それでも「テスト環境ってどう作るの?」となる

ここで問題になるのが、「テスト環境を作る方法が分からない」ということです。

WordPressを長年使っている人でも、

  • FTP
  • データベース
  • PHP
  • ドメイン
  • DNS
  • SSL
  • サーバー

などが絡んでくると、急にハードルが高くなります。

例えばサーバーを移転してテストする場合、サーバーによってはWordPressの移行機能を利用できます。

実際に、現在のサイトを別の環境へコピーして、そこでPHPやWordPressを更新し、問題がないことを確認してから本番環境を切り替える、という方法は非常に有効です。

「WordPressの更新」と「サーバー移転」は別の問題

ここは意外と重要です。

WordPressを更新するだけなら、サーバーを変更する必要はありません。

しかし、

  • 現在のサーバーが古い
  • PHPの新しいバージョンに対応していない
  • サーバー会社を変更したい
  • 現在のサーバー環境では更新が難しい

という場合には、サーバー移転と同時にWordPressを更新するという方法もあります。

例えば、

現在のサイト

新しいサーバーへコピー

新しいPHP環境で動作確認

WordPress・プラグインを更新

問題がないことを確認

DNSを切り替え

本番サイトとして運用

という流れです。

この方法なら、現在のサイトを残したまま、新しい環境でじっくり確認できます。

ただし、サーバー移転では「メール」に注意

ここは非常に重要です。

会社のホームページをサーバー移転する場合、ホームページだけ移動すれば終わり、とは限りません。

例えば、「info@example.com」のような会社のメールアドレスを、現在のサーバーで使っているケースがあります。

この場合、サーバーを移転してDNSやネームサーバーを変更すると、メールにも影響する可能性があります。

そのため、事前に、

  • 使用しているメールアドレス
  • メールボックスの内容
  • メールソフトの設定
  • POPかIMAPか
  • 重要なメールのバックアップ
  • 新サーバーでのメールアドレス作成
  • DNS・ネームサーバーの切り替え
  • メールの送受信テスト

などを確認しておく必要があります。

「ホームページを移転しただけなのに、メールが使えなくなった」ということにならないよう、ホームページとメールを分けて考えることが大切です。

特に注意したい「古いWordPress」

古いWordPressを更新する場合、単純なアップデートでは済まないケースがあります。

例えば、

WordPress本体が非常に古い

何世代も前のWordPressから一気に最新版へ更新する場合、テーマやプラグインとの互換性確認が必要になります。

PHPが非常に古い

WordPressだけ新しくしても、サーバーのPHPが古いままだと正常に動かない場合があります。

逆に、PHPだけ先に新しくすると、古いWordPressやプラグインが動かなくなる場合もあります。

古いテーマを使っている

テーマが長期間更新されていない場合、WordPress本体との互換性が問題になることがあります。

例えば、すでに開発・更新が終了しているテーマを使っているケースです。

古いプラグインが残っている

何年も使われていないプラグインや、開発が終了したプラグインが残っている場合も注意が必要です。

「使っていないから大丈夫」ではなく、使っていないプラグインは削除を検討することも重要です。

「最新版にすれば安全」とは限らない

ここも誤解されやすいところです。

WordPressは、基本的には新しいバージョンを利用することが推奨されます。

実際、2026年7月にはセキュリティ上の重要な修正を含むWordPress 7.0.2が公開され、8月6日にもセキュリティ修正を含む7.0.3が公開されています。

ただし、「古いサイトだから、とにかく最新版へ更新すればいい」という話ではありません。

古いテーマやプラグイン、独自カスタマイズなどがある場合には、更新によって別の問題が発生する可能性があります。

だからこそ、

バックアップ → テスト → 更新 → 動作確認

という順番が大切です。

サーバー会社から「更新してください」と言われたら?

最近は、サーバー会社からWordPressの脆弱性について案内が届くこともあります。

ただし、サーバー会社によって、どこまで対応してくれるかは異なります。

サーバー側で一定の防御を行う場合もあれば、「WordPress本体やプラグインの更新は、お客様自身でお願いします」という対応の場合もあります。

つまり、

サーバー会社=WordPressの管理会社

ではありません。

サーバー会社はサーバーを提供する会社であり、WordPressのテーマやプラグイン、独自プログラムまで面倒を見てくれるとは限りません。

そのため、「サーバー会社から更新してくださいと言われたけど、どうすればいいの?」という状況になってしまうことがあります。

「wp2shell」という言葉を見て不安になった方へ

2026年7月に話題になった「wp2shell」という言葉を検索して、この記事にたどり着いた方もいるかもしれません。

wp2shellは、WordPress本体に存在した複数の脆弱性を組み合わせて攻撃につなげる手法として知られるようになったものです。WordPress公式では、REST APIのバッチ処理に関する問題とSQLインジェクションの問題が修正されています。

こうしたニュースを見て、「うちのWordPressは大丈夫なのだろうか?」と心配になるのは当然です。

ただ、ここで慌てて管理画面から何でもかんでも更新するのではなく、まず現在のWordPressのバージョン、PHP、テーマ、プラグイン、サーバー環境を確認する。

これが第一歩です。

すでに不正アクセスや改ざんの可能性がある場合は、単純なアップデートだけで済ませず、ログやファイルなども含めた調査が必要になる場合があります。

こんな場合は、更新前に一度相談したほうがいい

次のような場合は、無理に自分で更新するより、まず現在の状態を確認したほうが安全です。

  • WordPressが何年も更新されていない
  • PHPが非常に古い
  • WordPressのバージョンが非常に古い
  • FTP情報が分からない
  • サーバーのログイン情報が分からない
  • テーマを独自に大幅カスタマイズしている
  • 開発が終了したテーマを使っている
  • 開発が終了したプラグインを使っている
  • 古いプラグインが大量に入っている
  • 独自プログラムが組み込まれている
  • ECサイトや会員システムがある
  • 予約システムなど特殊な機能を利用している
  • すでに表示エラーが出ている
  • 制作会社がなくなっていて、サイトの構造が分からない
  • サーバーそのものが古い

こうしたケースでは、単純な「WordPress更新作業」ではなく、現在の環境を調査してから更新方法を決める必要があります。

WordPressの更新を自分でやるか、依頼するか

個人的には、次のように考えると分かりやすいと思います。

比較的新しいWordPress

  • PHPも新しい
  • テーマも現在も更新されている
  • プラグインも少ない
  • 独自カスタマイズがない

このようなサイトなら、自分でバックアップを取って更新してもよいでしょう。

何年も放置されているWordPress

  • PHPも古い
  • WordPressも古い
  • プラグインが大量
  • 古いテーマ
  • 独自カスタマイズあり
  • 制作会社がいない

この場合は、更新ボタンを押す前に一度調査したほうが安全です。

WordPress更新・環境確認のサポート

「自分でやろうと思ったけど、途中で分からなくなった」

「更新するのが怖くて、何年も放置している」

「制作会社がなくなってしまった」

「サーバー会社から更新を求められたけれど、何をすればいいのか分からない」

といった場合には、現在の環境を確認したうえで、更新方法を検討することもできます。

基本料金の目安

52,800円~を目安としています。

基本的には、

  • 現在のWordPress環境の確認
  • PHPバージョンの確認
  • WordPress本体の状態確認
  • プラグイン・テーマの確認
  • 更新前のバックアップ
  • 更新作業
  • 更新後の表示確認
  • 基本的な動作確認

などを想定しています。

ただし、サイトの状態によって作業量が大きく変わるため、以下のような場合は事前に確認が必要です。

  • WordPressが極端に古い
  • PHPが極端に古い
  • FTP情報がない
  • サーバー情報が分からない
  • 大幅な独自カスタマイズがある
  • 開発終了したテーマを使用している
  • 開発終了したプラグインを使用している
  • プラグインが非常に多い
  • EC・会員・予約などの特殊システムがある
  • 独自プログラムが組み込まれている
  • すでにエラーが発生している
  • サーバー移転が必要
  • メール環境も同時に変更する必要がある

このような場合は、現在のサイトを確認したうえで作業内容と費用をご案内します。

「更新しない」という選択肢は、ずっと続けないほうがいい

WordPressの更新は、面倒です。

特に何年も問題なく動いているホームページほど、「今ちゃんと動いているんだから、触らないほうがいいのでは?」と思ってしまいます。

これは気持ちとしては非常によく分かります。

しかし、古いWordPress、PHP、プラグインをそのままにしていると、時間が経つほど更新作業が難しくなることがあります。

制作会社がなくなったり、古いテーマが使えなくなったり、PHPの対応バージョンが変わったりすると、「今まで更新しなかったこと」が、将来の大きな問題になってしまうことがあります。

だからこそ、「壊れるのが怖いから触らない」のではなく、「壊れても戻せる状態を作ってから、少しずつ更新する」という考え方がおすすめです。

WordPressは、放置するよりも、安全に更新できる状態を作っておくことが大切です。