先日、プリントパックのサービスメニューの中に、「箔押し印刷(名刺・はがき・フライヤー)」があることに気づきました。
驚いたのはその価格で、プリントパックでは一般的な両面カラーの名刺印刷で100部1,000円程度ですが、名刺印刷+箔押しで100部2,000円程度なのです。
過去に他の印刷屋で凹み箔押し(デボス加工+箔押し)の名刺を制作したことがありますが、デボス加工部分の面積によって価格が変わるため、見積もりの作業も含めると、通常の名刺制作と比べて倍以上の時間がかかりました。
印刷代が通常の名刺の4倍程度になることから、特殊加工が施された名刺制作をクライアントに強く勧めることはありませんでした。
「箔押しするなら、併せて凹凸の加工(エンボスorデボス)もした方が良い」という認識を持っていた私ですが、今回、プリントパックで凹凸加工なしの箔押し印刷があると知り、はたしてどのような仕上がりで、どれくらい満足感を得られるのだろうかと気になり、自分自身の名刺で確かめてみました。
プリントパックで箔押し名刺を作ってみた
今回の注文内容
サイズ | 名刺サイズ(55×91mm) |
用紙 | マットコート紙(半光沢紙) |
用紙の厚さ | 厚め(220kg) |
箔の色 | つや金 |
納期 | 7営業日 |
色数 | 両面4色 |
部数 | 100部 |
価格 | 2,190円(税込) |
ちなみに箔の色は、つや金、つや銀、レッド、グリーン、ブルー、スカイブルー、ピンク、ブラックの8つから選べるようになっていました。
プリントパックのWEBサイトには、『箔押し印刷 データ作成方法』というページがあり、入稿用テンプレートがダウンロードできるようになっています(裏面は通常の名刺のテンプレートをダウンロードして使用しました)。
箔押しデータ作成に関する注意事項
箔押し印刷の入稿用テンプレートに記載されている注意書きを抜粋して掲載しておきます。
- CMYK版と箔押し版のデザインはレイヤーを分けてご作成ください
- 箔押し版のデザインは黒 (K100)でご作成ください
- CMYK版のデザインにはCMYKカラーをご使用ください
- QRコード、バーコード、画像データの箔押し印刷は非推奨です
※箔押し加工は1mm程度のズレが生じる可能性がありますので、ご注意いただきますようお願いいたします。
Illustratorで箔押し名刺の入稿データを作成したときの記録
通常の名刺用の入稿データとは異なる点だけを紹介します。
画像を文字(またはロゴマーク等)の形で切り抜く
この作業を行うにあたり、ふたばクリエイターズさんの『イラレで写真画像を文字の形で切り抜く方法』が、数ある記事の中で一番役に立ったので、ぜひ参考にしてください。
箔押し版のカラーはK100%、切り抜き部分にピッタリ重ねる
箔押し名刺の完成品(実物)を手にした時の率直な感想
ずばり、私は普通に満足です。
ただし、「高級感に一切の妥協をしたくない」という方には、「最高級の上質紙」で「箔押し+デボス加工(またはエンボス加工)」をお勧めすると思います(それを専門とする印刷屋を探して相談しましょう)。
箔押し名刺の渡し方
箔押し名刺は、箔の部分に強めの光が当たっている時に、キラリキラリと美しく輝きます。
以前、有職造花師の大木素十氏が、自身のブログに綴られていた「小さな粒のダイヤの指輪を彼女にどう渡せばいいかと友人から相談された時の話」が参考になるので、抜粋して紹介します。
小さな粒のダイヤだったのですが、それをどう渡したら良いかとまた相談されたので、彼女を送ってゆく途中の夜の公園で、とにかく高い街灯の下に誘い、そこで指輪の箱を開けて少し揺らしたならば、あたかも舞台照明に鋭い光を放つ、ソプラノ歌手のイヤリングのように、小さなダイヤほどその光は彼女の目を射るのではないかと、まるで脚本のような提案をしたら、その通りに上手く運んで、彼女は感激に泣き出してしまったと報告を受けたのでした。
有職造花師 大木素十「たれにあいみぬ女郎花」
名刺の交換は会議室等の空間で行われることが多いと思いますが、室内に入ったら、真っ先に照明の数や位置を確認しましょう。
そして交換する際は、光が強く当たる位置に立ち、箔押し名刺を持つその手を、少しだけ揺らしましょう。
参考にするかしないかは、あなた次第です。
追伸
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