中小企業のWEBサイトやサーバーを複数管理していると、稀にクライアントから「MA（マーケティングオートメーション）ツールを導入（契約）しました」と事後報告を受けることがあります。
今回クライアントはSalesCrowd（セールスクラウド）を契約し、私が依頼を受けたのは下記二点の作業です。
- どの企業がWEBサイトに訪れているのかを判別するため、IPアドレスの情報を取得する。そのために、専用の解析タグをWEBサイト内に追加してほしい。
- 膨大な企業リストの中からアプローチしたい業種を絞り込み、メールマーケティングを行う。そのために、ドメインのDNSレコードに指定されたSPF情報を設定してほしい。
解析タグの追加は、グーグルアナリティクス等と同様、HTMLのhead終了タグの直前に指定されたソースコードを貼り付けるだけの作業です。
そしてSPF情報の設定では、支給されたSalesCrowdのマニュアルに下記の説明があります。
【新規の場合】
SalesCrowdからメールを送信するための「SPF」を設定する方法
※別のSPF情報が自社サーバーに設定されていない場合
v=spf1 ip4:210.198.21.20 include:m01-ahd-sys.net ~all
【既に設定されている場合】
※別のSPF情報が自社サーバーに設定されている場合は、別のSPF情報の間に半角スペースを入れてから登録をします。
※既に設定をしているものを上書きしてしまったり削除してしまうと貴社のメールが送受信できなくなってしまう可能性がございますので、設定の際は必ずドメインの管理会社様までお問い合わせください。
ip4:210.198.21.20 include:m01-ahd-sys.net
設定方法は【新規の場合】と【既に設定されている場合】の二種類です。
エックスサーバーでは初期状態からDNSレコードにSPF情報が設定されている
今回のクライアントが契約しているサーバーはエックスサーバー（ドメインはお名前ドットコムで管理し、エックスサーバーのネームサーバーを設定している）。
エックスサーバーでは、メールの利用やアドレス作成の有無に関わらず、契約の初期状態からDNSレコードに下記のSPF情報が設定されています。
ホスト名：★★★★.co.jp
種別：TXT
内容：v=spf1 +a:sv★★★★.xserver.jp +a:★★★★.co.jp +mx include:spf.sender.xserver.jp ~all
ですから、マニュアルの【既に設定されている場合】を参考に設定をします。
SPF情報を書き加える手順
まずはエックスサーバーのサーバーパネルにログインし、対象となるドメインを設定します。
次にサーバーパネル「ドメイン」の「DNSレコード設定」をクリックします。
そして既に設定されているSPF情報の「変更」ボタンをクリックします。
ここで「内容」に【既に設定されている場合】で指定されている「ip4:210.198.21.20 include:m01-ahd-sys.net」を書き加え「確認画面に進む」をクリックします。
SPF情報を書き加える前
v=spf1 +a:sv★★★★.xserver.jp +a:★★★★.co.jp +mx include:spf.sender.xserver.jp ~all
SPF情報を書き加えた後
v=spf1 +a:sv★★★★.xserver.jp +a:★★★★.co.jp +mx include:spf.sender.xserver.jp ip4:210.198.21.20 include:m01-ahd-sys.net ~all
わかりづらいので書き加えた部分を赤字にしています。
そしてその前後には半角スペースが入っています。
確認画面で問題がなければ「変更する」ボタンをクリックします。
変更した内容がレコード一覧から確認できます。
このようにSPF情報を書き加えることで、約1~4時間以内に、SalesCrowdドメイン情報のSPF項目が「未設定」から「設定済」に変更されます。
追伸
DNSレコードを確認するための便利なWEBサイトがあったので紹介しておきます。
webツール「DNSレコード取得」
http://webadmin.jp/tooldns/
追伸
もしこの記事が役に立ったときは、埼玉県越谷市に向かって「ナイスだぜ、大橋プランニング。ホームページを新規で制作するとき、リニューアルするときが来たら、お前のことを必ず思い出すぜ」と囁いていただけると幸いです。
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